2回目の工場現地開催!工場見学とワークショップが楽しめる「不器用ファクトリー冬開催@各工場」のようす【開催レポ】

目次

不器用ファクトリーイベント概要

2025年2月8日・2月15日・2月22日土曜日に、枚方・寝屋川を拠点とするものづくり企業7社による工場見学イベント『不器用ファクトリー』を開催しました。

開催日時:2025年 2月8日(土)・2月15日(土)・2月22日(土)
開催時間:10:00〜(各工場で開始時間が異なります)
開催場所:各工場それぞれで現地集合

↓詳しくはこちら

『不器用ファクトリー』ってどんなイベント?

枚方・寝屋川近隣のものづくり企業7社が集まり開催している『不器用ファクトリー』は、地域の製造業の魅力を伝えるオープンファクトリーイベントです。工場見学やワークショップを通して、ものづくりのおもしろさや奥深さを体験することができます。

不器用ファクトリーでは、2種類のイベントを開催しています。

・くずはモールでの体験型ワークショップ
工場見学体験イベント

前回のくずはモールでのワークショップの様子
前回のくずはモールでのワークショップの様子

2025年2月に開催された今回は、工場見学体験イベントを実施。

参加者は興味のある工場を自由に選んで訪問し、地元企業の技術力やものづくりの現場を間近で体感することができました。
このイベントを通じて、私たちの暮らす地域にどんな企業があるのか、どんなものが作られているのかを知ることができ、地域への理解を深めるきっかけにもなっています。


株式会社テイク・システムズ

株式会社テイク・システムズさんが実施されたワークショップでは、スマートフォンや家電製品に欠かせない「コイル」をテーマに、その仕組みや役割を楽しく学べる貴重な体験となりました。

モノづくりの現場を支える技術者から直接学べて、子どもたちも興味津々。

株式会社テイク・システムズってどんな会社?

株式会社テイク・システムズは、テレビ・パソコン・スマートフォンなどに使用される液晶パネルの検査機器を開発している会社です。小さな傷や色のムラがないか、正しく動作するかなどをチェックするのもテイク・システムズが開発した特殊な機械の力!

その他にも、検査や点検作業を自動化する装置や、人が行うには危険な作業を機械化するための装置なども開発しています。

今回のワークショップでは、難しい技術の話もクイズを交えながら、子どもたちにもわかりやすく説明してくれるので、子どもも大人も楽しく学ぶことができました。

工場見学スタート!

いよいよ工場見学へ出発!

普段は見られないものづくりの現場を間近で見学させていただきました。

まずは磁石の不思議なチカラについて学びます。

「磁石にはN極とS極があって……」
「異なる極は引き合って、同じ極は反発するよね!」

子どもたちは磁石を手に取って、その力を何度も確かめていました。

「リニアモーターカーって、どうやって動いているか知ってる?」

リニアモーターカーは、電磁石を利用して高速で移動する乗り物で、車両を浮かせて進むしくみ。

リニアモーターカーの原理を学べる実験室で、実際に動作デモを動かしながらわかりやすく説明してくれました。

電子部品の宝庫!資材室を見学

次は、たくさんの電子部品が保管されている資材室へ。

「この部屋には何種類の部品は保管されているでしょうか?」

というクイズに「30個?」「100個?」と答える子どもたち。

正解は、なんと3000種類以上の部品が揃えられており、必要な部品を必要なときに取りだせるよう適切な管理が求められます。

設計部門で学ぶものづくり

続いて案内された設計部門では、製品の設計図を作成する過程が解説されました。

設計図はコップやお弁当の例を用いて、正確なサイズや形状を決めることの重要性を学びました。

複雑な回路図を見た子どもたちも興味津々。

実験室で製品の動作チェック

実験室では、実際に設計した回路が正しく動作するかをテストします。

機能を確認し、必要に応じて設計を見直すなど、質の高い製品づくりを学びました。

レッツワークショップ!「コイルを作ろう!」

工場見学を終えたあとは、いよいよワークショップです。今回のテーマは「コイル」。

スマートフォンやICカードなど私たちの身近なものに使われているコイルは、電気と磁力を結びつける重要な役割を果たします。子どもたちは実際にコイルを作り、その仕組みを体験しました。

【作り方の流れ】

丸い枠に導線を掛ける
導線をぐるぐると巻き、テープで固定
コイルに電流を流す
完成したコイルを使って、電池なしでLEDライトを光らせる

子どもたちは驚きの表情を見せながら、コイルのしくみを学ぶことができました。

ワークショップを通して、子どもたちはコイルのしくみを深く理解し、ものづくりの基本を学ぶ有意義な時間を過ごしました。

楽しい特別企画も!魚釣りゲーム

最後は磁石の力を使った魚釣りゲームで盛り上がりました。

みんなで制限時間内に15匹釣るというミッション。

楽しみながら学べる企画が盛りだくさんの株式会社テイクシステムズさんの工場見学は、子どもにとっても大人にとっても、ものづくりのおもしろさを体験できた貴重な機会となりました。

最後に集合写真!

不器用ファクトリーは、子どもたちの好奇心を刺激し、未来への可能性を広げてくれるイベントです。

以上、株式会社テイク・システムズさんの工場見学レポートでした!


サンエス工業株式会社

続いてレポートするのはサンエス工業株式会社さん。
さまざまな設備で生活空間や生産空間を下支えする設備事業の会社です。

主に、空調設備・塗装プラント設備の設計・施工、ダクト製品・各種製缶類の設計・製造・販売をされています。

今回の工場見学では、ダクトを作る過程や、鉄板の加工を見ることが出来ました。
そして後半は、加工された板を使って、デコレーションができる置き時計づくりワークショップを体験することが出来ました。

実際行きますと、おもてなしの凄さにびっくり! 従業員の方もたくさんいて、それぞれがしっかり役割分担されていたり、タイムキーパー係の方もいて時間管理をしっかりする徹底ぶり。そのおかげもあって、とっても楽しく見学ができました。

サンエス工業株式会社ってどんな会社?

入り口に行くとまずはダクトロボットがお出迎え!
もともとは左のロボットだけだったのですが、今回はなんと不器用ファクトリーのトレーディングカードに合わせてまったく同じポーズを取ったロボットを新たに作ったのだとか!いきなり凄いっ。

席に着くと、あらためて会社についての説明タイム。

「うちはロボットを作ってる会社じゃないですよ。ダクトを作っている会社です」

みんなの家にもあるけれど、普段あまり気にしないところや、見えないところにあるダクトは、意外と身近な存在。そんなダクトを様々な要望に合わせて作っています。

次は新幹線の写真がでましたが、これも新幹線を作っているわけではなく、新幹線に色を塗るための塗装ブースの製造もしているんだとか。
色を塗る際には、ホコリやチリがくっ付かないようにしないといけないので、そこに技術がいるそうです。

ちなみに「サンエス」という名前は、三つの会社が合併した際にそれぞれの頭文字のアルファベットから取ったものなんだそうです。

こういったことで、世の中のあらゆるところの下支えをしていることがわかりました。

説明が終わったら、いよいよ工場見学です。

レッツ工場見学!まずはダクト工場

ということで、工場見学のスタート。
この日は快晴で、普段よりも暖かい気持ちのいいお天気でした。

まずはダクト製造工場に案内されましたが、入り口に行くと・・・

なんと、この日のために作ったという大きいダクトのトンネルが現れました!みんな大喜び。
入り口で写真を撮ったりと、一組一組がトンネルに入る度、笑顔が見えました。

トンネルってなんかワクワクしますよね。

●消音ダクト

こちら、消音ダクト。音を吸収するように出来ていて、かなり小さくなるそうです。

実際「ああーーー」っと言いながら中に入ると、確かにかなり音が吸収されていました。

空調からダクトを通って空気が通るとき、意外と大きな音がなります。そんな時にこうしたダクトが活躍されるんだそうです。

●スパイラルダクト

次は丸い筒形のダクトが作られていく過程を見せてくれました。
これはスパイラルダクトと呼ばれるもので、薄い板をぐるぐる巻きながらダクトが出来ていくのでそう呼ばれています。
実際に作ってくれました。

にゅーっと伸びていって、あっという間にできてしまいました。
グルグル巻くのと同時に接着剤も出るので、この機械を通すだけでダクトが出来ちゃいます。

今度はダクトのカーブがどういうふうに作られているのかを見せてくれました。

それぞれのパーツはお互いがはまるように、手際よく加工されていきます。最後は手作業で合体。

このハンマーでトントントントンっと無駄のない動きで引っ付けていく作業がものすごく速い!

それをさらに機械でしっかりはめると、なめらかで綺麗な接着面に。こういった作業がいまも手作業で行われていることを間近に見た参加者は、みんな驚いていました。ものづくりって職人がまだまだ必要なんですね。

こうして、ダクトのカーブが完成!
まっすぐなものをきゅっと曲げるのではなく、いろんな知恵と工夫によって作られているんですね!

さあ、次は機器工場です。

機器工場

こちらでは最近導入したという大型の機械で金属の加工。そして、塗装ブースの製作を少しみせていただきました。

こちらが、レーザーによって分厚い鉄板でも加工できる大型マシン。実際に動いているところを見せてくれました。

始まりましたがほとんど見えません(笑)
というのも、レーザーはとても強い光を放つので直接見ると目によくありません。なので、ウィーンと機械が動いている音と、遮光窓がついていて、時々レーザーで金属を切るときにでる火花が見えるだけでした。

出来たのは、今回ワークショップで使う時計のパーツでした。これがどんなものになるのかは、後ほどお伝えします!

機械をプレスして曲げる機械の説明では、わかりやすくダンボールで説明してくれました。

金属を加工するためのいろんな過程や大きな機械を色々見ることができて、みんな楽しんでいるようでした。

後半はワークショップ!

後半は、先ほど加工した金属の板を使って、オリジナルの時計を作るワークショップをしました。

しっかり説明書が作られていましたし、それぞれのテーブルに一人ずつ従業員の方も付いているので、どの親子も安心して楽しく作っていました。

台となる板に猫の模様に形どられた板をはめて行きます。
このときにはめるネジは自分で好きなものを選んでいいので、みんなそれぞれで思い思いにつけていました。

最後にはミニゲームも!

ワークショップで終わりかと思いきや、なんと最後は景品でお菓子がもらえるミニゲームが!
「ラッキーハニカム」というこちらのゲームは、5回ボールを投げて、止まった場所でもらえるお菓子の量が変わるというもの。
エリアはグレーのところ、青いSの文字のところ、ど真ん中となっていて、ど真ん中は穴がひとつだけ!

これが投げてみると、ボールが全く予想外の動きをして難しいんです。

止まった場所によって、すくえるスコップの大きさが変わって、もらえるお菓子の量も変わってきます。

ロボットから始まり、トンネルをくぐっての工場見学にワークショップ、ミニゲームと最後まで盛りだくさんの90分でした。

お話を聞くと、工場見学をするのは初めて。この日のために何ヶ月も前から準備を重ね、シミュレーションも何度もやって改善を重ねてこの日に至ったそうです。どの従業員さんもにこやかなのが印象的でしたが、みなさん結構緊張されていたんだとか。

はじめてとは思えない、おもてなしに溢れた工場見学に筆者はちょっと感動すら覚えました。ということでサンエス工業株式会社の工場見学レポートでした!


大阪石材工業株式会社

続いて大阪石材工業株式会社さんのレポートをお届けします!

今回レポートするのは大阪石材工業株式会社さん。
大阪石材さんはお墓などを建てたりする施工工事、石の製造加工や彫刻、建築なども行う石材店さんです。国産から世界の石まで様々な石材を取り扱っているそうで、日本に数カ所の採石現場も所有されています。本社工場は東大阪ですが、枚方にも支店があり、今回不器用ファクトリーの工場見学に参加されたそうです。

今回は、実際に現場でも使っているマシーンをつかって、石に文字を彫るワークショップが体験できました。

このマシーンを使ってどういうふうに削られていくのかは、のちほど詳しくお伝えします。
それでは体験レポートをどうぞ!

石の彫刻体験ワークショップ

今回は、実際に墓石にも使っている石材をつかった、字を彫る彫刻ワークショップを体験。
あらかじめ参加者から聞いて用意していた文字の型を石に貼り、そこからマシーンを使って石を彫るというものです。

石材は様々な色と模様のものが用意されていて、その中からひとつを選びます。
お話を聞くと、国産だけでなくインドや中国産の石が並べられているそうです。

それぞれの石材について、従業員さんが丁寧に教えていらっしゃいました。スペシャリストの話を聞くと、石の世界の奥深さが感じられて、石を見る目が変わってきますね!

こちらが石を削るマシーン「サンドブラスター」。
名前の通り、工具を使うのではなく、砂を使って削るんだそうです。
石板よりも硬い石で作った細かい砂を石板に向かって強く吹き付けます。そうすることで次第に石板が削れて行き、文字が彫れるという仕組み。シューティングゲームみたいでなんだか楽しそうです!

まずは型紙を貼る

石を選んだら、まず型紙を貼ります。しっかりとローラーを使って貼り付けて行きます。
この型紙は紙ではなく薄いゴム板になっています。のちほどサンドブラスターで砂を吹き付ける際、破れずに耐えられるようにゴムになっているそうです。

しっかり貼れたら今度は、文字の部分をくり抜いていきます。しっかり張り付いているので、少し丁寧に剥がしていかないと違うところが破れてしまって綺麗な文字になりません。ここは慎重に慎重に・・・

綺麗に剥がれると、文字の部分だけが開いた状態になりました!
ここにサンドブラスターを砂を吹きつけて文字を彫って行きます。

サンドブラスターで削っていく

中に石板を設置したら、いよいよ砂を吹き付けます。
ものすごく細かい砂を噴出するので、しっかりと密閉された中で行われます。

このサンドブラスター、普段はどんなふうに使われているかというと、、、
墓石に新しく追加で文字を刻む際に、その墓石を一旦作業場まで運んで、字を彫って、また戻す・・・ということをしていると、とても大変だし費用もかかります。そこで、このサンドブラスターを現地に持って行き、そこにある墓石に設置してその場で字を彫るんだそうです。

吹き付ける砂は、細かすぎて肉眼ではわからないそうなので、従業員の方が付きっきりで行っていきます。
実際の現場では、職人さんが経験と勘で石に吹き付けていって、彫り具合を見極めているそうです。

パッと見ではわかりませんが、これでうっすらと彫れているんだそうです。

色付け

彫れたら今度は文字に色を付けていきます。

乾いたら型紙を剥がして完成。自分だけの石板ができました!

上手に出来ました!

このあともう一つ文字を彫ることに。今度は先ほどよりも、もっと深く彫っていきましたが、上手に出来たようです。

「これ、深く彫るのは難しくなるんですけど、本当に上手に彫れていますね」と従業員さんも驚かれていました。

今度は鮮やかな青で色付け。かっこいい作品が出来ました!

採掘現場を映像で見せてもらいました

大阪石材さんの持っている香川県庵治町の採石現場を見せていただきました。

現場は全部が石なので、雨が降っても土のように吸収されないために、わざわざ溜め池を作って定期的にポンプを使って排出しなきゃいけないんだそうです。

その他にも工場や、お墓の管理などもこちらのモニターで確認できるのだそうで、知られざる採石現場や石材屋さんの仕事が色々が知れて面白かったです。

石のことや、地域によって慣わしの違うお墓事情など、意外と知らないことがたくさん知れてとても興味深い体験となりました。ということで大阪石材工業株式会社の工場見学レポートでした!


アクテック株式会社

お次はアクテック株式会社さんのレポートをお届けします!

今回レポートするのはアクテック株式会社さん。
アクテックさんは不器用ファクトリーではお馴染みの様々なケースを作る会社です。

アルミケースやソフトケースなど、それぞれの用途に合わせてオーダーメイドで作ることもあり、様々な種類のケースを作っています。

今回は工場を見て回りながら、実際にアルミケースを作る過程を見学。そして後半は大人気の「オリジナルカードケースを作ろう!」を体験。話題になった「うまい棒ケース」と同じフレームを使って、オリジナルのカードケースを作ることができるワークショップです。

それではアクテックさんの工場見学レポートをご覧ください。

様々なケースを作っているアクテック株式会社

アクテックさんといえばこの「うまい棒ケース」。新聞やテレビなどの様々なメディアで取り上げられて話題になりました。
値段は種類で若干値段が違うんですが、約10万円(枚方市民以外はふるさと納税返礼品としてお安く手に入ります)。1本15円のうまい棒を入れるのに10万・・・。この感じがなんだか枚方っぽい(笑)

そんな遊び心ををたくさん持ったアクテック株式会社の社長である芦田 知之さんは、模型やラジコン、ミニ四駆が趣味。

年に一度「アクテック杯」というミニ四駆のレース大会を開くほどのミニ四駆好きで、参戦されるマシンも超本格的。ハイレベルなレースが展開される大会を主催しています。

今回はそんな芦田社長から、アクテックさんの成り立ちや、会社で作られている様々なケースについてお話をお聞きしました。

元々は写真製品の子会社としてカメラケースをつくる会社としてスタート

元々はハクバ写真産業の子会社としてカメラのケースを作る会社としてスタート。その後独立して、最初は門真市で起業。パナソニックから仕事をいただこうとするも全然仕事はもらえず、今の長尾家具町に工場を移転したそうです。

オーダーメイドで色んなケースを作っているということで、いくつか紹介してもらいました。

ガラスのビーカーをしっかり保護して持ち運べるケース、海で使うドローン船を入れる大型のケース、そのほかにも日本を代表するギタリストCharさんがプロデュースしたアンプPyramid Ampを入れる特注ケースなどと本当に大小、形さまざまなものがありました。

そしてアルミケースなどのハードケースだけではなく、実はタブレットPCのケースなどのソフトケースも作っているそうです。まさにケース作りのプロなんだなということが子供たちに伝わる紹介でした。

ケースは全てアルミではなく、右側にはベニヤ板を入れて、その上から薄いアルミ板を貼っています。内装は、ポケットの数、形などを要望に合わせて縫製しています。
こうしてケースの作り方を教えてもらったら、今度は実際に工場で作る過程を見ていきます。

工場見学

まずはアルミのフレーム材をカットしました。長いアルミの棒がたくさんあって、これをさまざまなサイズのケースにするため、カットしていきます。

中に入れるものを壊さないようにするクッション材も、要望に合わせてカットしていきます。

こちらは、面に部分になるアルミ板を切断するマシーン。
ガッシャン、ガッシャンと大きな音が響くと、工場だなーと感じられます。

様々なデジタルアイテムが溢れるいま、こうして大きな音をたてて切断される様子をみると、実際に“もの”が作られているんだなという実感を子供たちは大きく持てるかもしれませんね。

この後も様々な工程を細かに説明してくださり、色んな工程を経てケースが作られる様子をじっくりと見ていくことができました。

後半は「オリジナルカードケースを作ろう!」

さて、後半はくずはモールで不器用ファクトリーが開催される際にも大人気の「オリジナルカードケースを作ろう!」を体験しました。
くずはモールでのワークショップの場合、ケースをゴムバンドで止めるタイプのケースになるんですが、今回は工場で作れるので、錠前、蝶番のカシメ加工もすることが出来ました! これで片方がどこかへ行くという心配もありませんね。

ということで、まずはパーツを取っていきます。アルミフレームは色んな色を用意していて、好きな色を選ぶことができました。
ここで面白い話がひとつ。
子供たちが好きな金色。実はここにある金色に見えるものとは違うんだそうです。

ここにある色は、実は黄色。実際の金色はシャンパンゴールドのような白みがかった色合いなんだそうです。

さて、パーツを取ったらケース作りです。
ハンマーを使って叩いたり、パーツをきっちりとはめたり、ちょっぴり難しいところに作り甲斐を感じますよね。

ご両親も手伝いながら、もくもくと夢中になって作る子供たち。

メタリックなパーツや、透明な板など、ひとつひとつが子供たちの好きそうなパーツなので、みんな楽しそうに作っていました。

さあ、次は蝶番をつける作業です。ここは難しい作業なのでアクテックの方が仕上げていきます。

蝶番をつけ、そこにリベットで固定していきます。
先ほどの工場見学でもその過程を説明していたんですが、ここであらためて自分のケースにそれが施されると「おお、これが」となりますよね。

みんな、職人の手捌きに目が釘付けでした(笑)

簡単な作業は自分でやらせてもらえました。
こういった工具もなかなか触る機会がないので、持つだけで喜ぶ子も。ものづくりの現場って色々とワクワクする要素がいっぱいですね。

これで、完成!

しきりを詰めればちょうどポケモンカードが入るという仕様!

アクテックさんの丈夫な素材で作った、自分だけのケース。好きなものを入れたくなる楽しみもありますが、子供たちにはケースそのものがちょっとした宝物になったんじゃないでしょうか!

不器用ファクトリーオリジナルのカードをもらおう!

作り終わったら、工場見学に来てくれたお礼に、不器用ファクトリーオリジナルのトレーディングカードをプレゼント。
それぞれの会社をモチーフにしたカードをもらうことができて、集めると対戦もできるカードなんです!

ひとつの工場で、3枚もらえますよ!

ということでアクテック株式会社の工場見学レポートでした!


株式会社 MELOS

株式会社 MELOSってどんな会社?

今回レポートするのは株式会社MELOSさん。

MELOSさんは樹脂や金属やシリコンゴムなどの素材をつかって、新商品を開発アイディアをカタチにしてほしいものをオーダーメイドでたくさんのものを作っている会社です!

ちなみにメロスという名前はあの「走れメロス」から取ったそうですよ。

今回はロボドリル(NCマシニング)で加工されていく様子や、液体を混ぜることで起こる化学反応を見る体験をしました。
それでは、工場見学の様子をレポートします!

おもちゃのようにワクワクするMELOSの製品たち

まず入口に入ると、MELOSで作っている製品の一部がお出迎え!
チョコレートやクッキーの型や、樹脂でつくった人形など、本当にいろんなものを作っているんだなということが伺えます。

工場はさまざまな素材や見た事のない薬品がいたるところにありました。参加していただいた子ども達だけで工場を見学していただき、親御さんは別室から子どもたちの様子をモニタリングしていただきました!

はじめましての人たちと一緒にものをつくるのは恥ずかしかったり緊張していた子どもたちでしたが、終わるころにはすっかり仲良くなっていました!

さて、中に入るとあらためてMELOSという会社について教えてもらいました。まわりにはいろんな材料が! これらを作ってさまざまなものを作っているんですね。

MELOSさんはベトナムにも会社があり日本で働きたいベトナム人を積極的に雇用しています。みなさん真面目で優しく、穏やかな性格なので、とても頼りになるそうです。

MELOSさんで作っているものの一部を教えてもらいました。
カヌレやさまざまなお菓子を焼くための型をシリコンで作ったり、みんなが知っているものでは、某ゲーム機の試作品も作るんだとか。実際に製品として売り出す前の段階として作られ、耐久テストなどをするために使われるんだそうです。

そしてこちらの矢。ただのおもちゃかと思いきや、スポーツ選手が投げのフォームのくせを改善する際に使うものだそうで、こういったものも選手の要望で作って欲しいと言われれば開発されるそうです。

こちらはシリコンラボと呼ばれる部屋。

ここでは色んな樹脂の型を見てもらいました。シリコンモールドという型に液体を流したら乾燥機に入れ、液体を固めるんだそうです。1つの型を作るのにだいたい3時間はかかるのだとか。

ワークショップで使うパーツを作ろう!

ここからは、この後のワークショップで使うパーツを実際に作っていきます。
名前をパーツに彫ってくれるんですが、作る時間の都合で、残念ながら1人だけ。ということで、くじ引きで決めていきます!

子供達が「当たり」を引こうと慎重にくじ選んでいる姿が微笑ましく感じられました。

さて、当たりを引いた子の名前をパソコンでプログラムして・・・

マシンに入れます!
このマシンはロボドリルと言って、さまざまな素材を22種類あるいろんな形のドリルを駆使して成形するマシーンです。

ボタンひとつでスタート。なかではダイナミックに機械が動いて、子どもたちもテンションアップ!
そんな子供達の様子を、別室にいる親御さんは、中継カメラを通じて見ることが出来るようになっていました。MELOSさんの準備に脱帽です!

さて、どんなものが出来たかな・・・ということで・・・

こちらがそのパーツ。名前が彫られた小さなチョコレートのパーツが出来ました!
今回は小さなパーツでしたが、実際にはもっと大きなパーツを作ることもできますよ。

さて、ここでひとつ種明かし!
最初に「1人分しか作れない」とおっしゃっていた名前のパーツ。

実は、あらかじめみんなの名前を聞いて全員分作ってくれていました!プチドッキリも仕掛けるMELOSさんの遊び心(笑)

子どもたちは自分の名前のパーツを見つけると喜んでいました!

後半はワークショップ「とけとけチョコスタンドを作ろう」

さて後半は、シリコンの型に液を流し込んで作る「とけとけチョコスタンドを作ろう」です。

シリコンの型に、2種類の液と色を入れることで、自分の好きな色のスタンドが作れるこのワークショップ。
液を混ぜるだけで熱を持ったり固まったりする様子を実際に体験することができました。

まずは1つ目の“レジン液”を入れたあと、それぞれ好きな色を混ぜます。色を混ぜることで違った色になったりと、ちょっとの量で液全体に色が溶け込んでいく様子を子供たちは楽しんでいました。

今度は“硬化剤”を混ぜます。混ぜると35℃くらいの熱を持ちはじめるので、しっかり混ぜたら固まる前に型に流し込みます。

なかなか固まるまで我慢できずにつんつんしちゃって何度も手に樹脂をつけちゃう子も(笑)

その度にベトナムの従業員の方が、何度も何度も丁寧に汚れたの手を拭いている姿が印象的でした。

待っている間、もうひとつのパーツ作り。
シリコンシートの上に直接液を落として、スタンドの土台を作ります。

流すのが遅れると固まってしまってこんなことに!
でもこれもこういう場だからできる大事な体験!子供たちは「なにこれーーー」と言いながら楽しんでいました。

固まる前につくったパーツを立ててくっつくのを待ちます。

ああーー、途中で倒れちゃった!本当に溶けたチョコみたいになっちゃいました。

固まったら完成!自分だけのスタンドができました!
樹脂の不思議な世界を体験できて、みんな大満足。モニター越しの親御さんも終始微笑ましくみていらっしゃいました!

身近にありながらも、実際には色んな使い方や加工があって奥深い樹脂の世界。
この体験で、普段身近にある色んなモノに対する、見る目が変わっていくんじゃないでしょうか。

最後に作品と一緒に集合写真!

ということで株式会社MELOSの工場見学レポートでした!


いかがでしたか?各工場の見学・ワークショップは毎年1回開催しています!

なかなか見られない工場の中を、ぜひのぞいてみてくださいね。

目次