ものづくりを起点に、分野や地域を越え、共創を実践につなぐ場を
大阪府枚方市を拠点に、地域のものづくり企業の経営者らが、2026年10月9日に一般社団法人BUKIYO(ブキヨウ)の設立登記を申請しました。
地域一体型オープンファクトリー「不器用FACTORY」の活動を重ねるなかで、ものづくり企業が抱える人材育成などの課題は、教育や商業、まちの魅力づくりとも深く関わり、一企業や一分野だけでは解決しにくいことが見えてきました。
そこで、同活動で培った共創関係を生かし、組織・分野・地域の枠を越えて人と組織をつなぎ、対話を具体的な実践へと進める継続的な仕組みを築くことで、ものづくりを起点とした人材育成、企業間連携、産学連携、地域活性化を推進します。10月29日(木)には、くずはモールで設立記念イベントを開催する予定です。
ものづくり企業が工場を飛び出し、商業施設を地域との接点に
取り組みの契機の一つは、2022年の枚方産学公連携フォーラムです。
翌2023年、ひらかた地域産業クラスター研究会(当時の事務局:北大阪商工会議所)と枚方市が共催し、くずはモールで「不器用FACTORY」を開始しました。
工場を訪れる機会が限られる子どもや家族連れにも、ものづくり企業の技術や仕事を身近に感じてもらうため、商業施設の協力を得て、企業が工場を飛び出し、地域の人々が訪れるその施設でものづくりを体験できる形式を取り入れました。
会場では、参加企業が自社の技術を生かしたものづくり体験を実施。来場者が企業の担当者と直接話し、製品や仕事を知る場となっています。企業の理念や技術・製品を表現するオリジナルトレーディングカード「コラボメーカーズ」(当時は「コラボマスターズ」)を制作し、商業施設や店舗との連動企画など、体験後も地域企業や街への関心を持つきっかけを増やしてきました。設立記念イベントも、これまで協働を重ねてきた同じSANZEN-HIROBAで開催する予定です。


開催を重ね、学校連携や大阪・関西万博での発信にも展開
不器用FACTORYは、企業を紹介するイベントにとどまらず、クリエイターとの共同制作や実際の工場見学、地域の小学校との連携事業へ展開しました。2025年には大阪・関西万博の「大阪ウィーク(やりなはれゾーン)」に参加し、地域のものづくりや枚方の取り組みを発信しました。2023~2025年の各年の年間延べ来場者数と参加企業数は、次のとおりです。
※参加企業数はゲストを除く
| 年 | 年間延べ来場者数 | 参加企業数 |
| 2023年 | 約1,100人 | 14社 |
| 2024年 | 約3,000人 | 16社 |
| 2025年 | 約5,600人 | 16社 |




なぜ今、BUKIYO;なのか
不器用FACTORYは、地域のものづくり企業の魅力を伝え、将来の担い手となる人の裾野を広げる取り組みとして始まりました。活動を重ねるなかで、製造業が抱える課題の解決には、人材育成だけでなく、教育や商業、行政など、多様な主体との連携が必要であることが見えてきました。
地域では、企業、教育機関、行政、商業施設、金融機関、各種団体などが、それぞれの役割を担っています。こうした関係者を、組織・分野・地域の枠を越えて結び、対話を具体的な実践へ進める継続的な役割が求められています。BUKIYOは、交流にとどまらず、ものづくりを共通の起点として、不器用FACTORYで培った開かれた関係と実践経験を生かし、人材育成、新たな事業やコンテンツの創出、企業・地域課題の解決につなげることを目指します。
ロゴのセミコロン「;」は、独立した二つの文を、意味のつながりを保ちながら結ぶ記号です。そこに、分野や立場の異なる人や組織が、互いを尊重し、対等な関係でつながり、新たな挑戦を生み出していくという思いを込めています。将来はラボや教育、創作・共創の場づくりなど、ものづくりを起点に幅広い領域への展開も構想しています。
「つながり」を継続的な事業に変える法人へ活動の拡大に伴い、企業や教育機関等との連携、契約・権利管理、資金・運営責任の整理が必要となりました。新法人では、ひらかた地域産業クラスター研究会と不器用FACTORYで培った関係と実践を生かし、運営基盤を整えます。
「ヒトの成長が、企業を成長させ、地域を成長させる」という考えのもと、「ものづくりをひらく ; 地域の可能性がひらく」を掲げ、ものづくりを起点とした人材育成、企業間連携、産学連携及び地域活性化を推進します。
今後は、オープンファクトリーなど既存の活動に加え、企業横断の人材育成、学校・大学との教育連携、企業課題の解決に向けた実証、スタートアップやゲーム・コンテンツ産業との連携も検討します。これらは今後の事業構想であり、すべてが開始済みというものではありません。
代表者・役員
代表理事には、ダイコロ株式会社 代表取締役社長の松本 秀作が就任する予定です。
製造業の経営者や企画・デザイン等の実務者らを含む、設立時理事7名、監事1名の構成を予定しています。

設立記念イベントを2026年10月29日(木)に開催
設立記念イベントでは、これまでの活動を振り返るとともに、地域のものづくりを起点とした新しい連携を考えます。近畿経済産業局や株式会社カプコンからの話題提供、企業・関係者によるクロストーク等を予定しています。詳細な登壇者・プログラムは別添フライヤーをご参照ください。


なお、不器用FACTORYは、ひらかた地域産業クラスター研究会(オープンファクトリー部会)と枚方市の共催により、10月31日(土)・11月1日(日)の秋開催、11月7日(土)・14日(土)の工場見学を予定しています。
新法人による事業の承継範囲は、正式な移行手続きに基づき整理します。
法人概要・お問い合わせ

報道・お問い合わせ窓口
(事務局)
担当:高田 研一
メール:office@bukiyo-factory.osaka

